Column

  • 冬便秘
  • 腸活
  • 松生先生

冬の“停滞腸”をリセットしてスッキリ! オリゴ糖と始める腸のあたため習慣

気温が下がる季節になると、お腹が張りやすくなったり、便が出にくくなったりしませんか?
実は、寒さは腸にとって大敵。体が冷えると自律神経が緊張し、腸の動きが弱まるため、便やガスがたまりやすくなるのです。
この「冬便秘」は、多くの人が毎年ひそかに悩んでいる季節性トラブルのひとつです。

そんな冬の腸をスムーズに動かすために大切なのが、“腸のあたため習慣”。
その中心に取り入れたいのが、大腸で善玉菌のエサになるオリゴ糖です。
温かい飲み物と組み合わせると、停滞しがちな冬の腸をしっかりサポートしてくれます。

冬に腸が動きにくくなる理由

冬の寒さや生活習慣が実は腸の動きにも影響しています。

・寒さで自律神経が乱れ、腸のぜん動運動が低下
・水分摂取量が減り、便が硬くなる
・運動量が減って腸の刺激が不足
・年末年始にごちそうや間食が増え、消化負担が増大

これらが重なる冬は、腸が“停滞腸”になりやすい季節。
便がたまるとガスが抜けにくくなり、お腹がぽっこりして見えることもあります。
体重は変わらなくても、シルエットだけ変わってしまうことがあるのは、実はこのガス膨満が大きな理由です。

腸を動かすなら “温める” が第一歩

腸は冷えると働きが鈍くなる繊細な臓器。
だからこそ、冬は「お腹の中から温める」ことがとても重要です。

おすすめは、朝に温かい飲みものを飲むこと。
腸にうれしい成分を組み合わせた温活ドリンクは、優しく腸を刺激してくれます。

特におすすめの温活ドリンクはオリゴ糖入りの「オリーブココア」です。

・エキストラバージンオリーブオイル
・純ココア
・オリゴ糖

これらをお湯に溶かすだけで完成します。
どれも腸の働きを応援してくれる食材で、寒い季節の腸にぴったりな組み合わせです。

 今日から始められる「冬の腸・あたため習慣」

① 朝の温かい飲みものにオリゴ糖をプラス
ハーブティーや白湯に、オリゴ糖をプラス。腸の目覚めを優しくサポート。

② 甘味づけはオリゴ糖にチェンジ
料理や飲み物の甘さをオリゴ糖に置き換えるだけで、腸に優しく。

③ スープや鍋で“水溶性食物繊維”をしっかり
わかめ・海藻・きのこ・根菜など、腸に潤いを与える素材を積極的に。

④ 下腹部を冷やさない
カイロや腹巻きで外側から保温するのも効果的。

冬こそ、腸を整えて軽やかに

冷えで弱りがちな冬の腸は、少しの工夫でぐんと動きやすくなります。

無理なく続けられる、シンプルでやさしい習慣こそ、冬の腸には一番効果的。
温かい飲み物にオリゴ糖を加えて、寒い季節をすっきり、心地よく過ごしてみませんか。

<監修者プロフィール>
松生 恒夫
1955年東京生まれ。医学博士。松生クリニック院長。東京慈恵会医科大学卒業。同大学第三病院内科助手、松島病院大腸肛門病センター診療部長などを経て、2003年、東京都立川市に松生クリニックを開業。6万件以上の大腸内視鏡検査を行ってきた腸疾患治療の第一人者。便秘外来の専門医として地中海式食生活、漢方療法、音楽療法などを取り入れた診療で効果を上げている。著書に『子どもの便秘は今すぐなおせ』(主婦の友社)、『見た目は腸が決める』(光文社)、『「腸の老化」を止める食事術』(青春出版社)、『日本一の長寿県と世界一の長寿村の腸にいい食事」(PHP研究所)など多数。