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オリゴ糖とペパーミントティーで「停滞腸」をすっきり解消!

腸の不調が増えている今、「水分に乗せて腸に良い成分を届ける」という視点から、注目すべき素材が“ペパーミント”と“しょうが”、そして“オリゴ糖”です。これらを組み合わせた「ジンジャーミントティー」は、腸内環境を整える心強い味方。便秘、むくみ、ガス腹に悩む方に、毎日の習慣として取り入れていただきたい自然療法です。

「停滞腸」に喝!ジンジャーミントティーのすすめ

現代人に多い「停滞腸」とは、消化・吸収・排泄などの基本的な働きが鈍った腸の状態。便秘やガス腹はもちろん、肌荒れ、体臭、免疫力低下の原因にもなります。こうした腸の“滞り”をリセットする手助けとなるのが、オリゴ糖を加えたペパーミントティーです。

このお茶は、下剤のように腸を一時的に刺激するのではなく、腸の本来の働きを活発にし、自然な排便を促すのが特徴。さらに利尿作用もあり、体内の余分な水分や老廃物の排出もサポートします。

メントールの力で腸をすっきり

ペパーミントに含まれる「メントール」は、腸の平滑筋をゆるめ、溜まったガスの排出を促進。ストレスで無意識に飲み込んだ空気が腸に溜まり、お腹の張りや不快感を招く“ガス腹”の解消にも役立ちます。メントールのリラックス作用は、過敏性腸症候群などの軽度な腸の不調にも効果があると報告されています。

ジンジャーミントティーの基本レシピ

作り方は簡単。ペパーミントティーのティーバッグ1個を熱湯400mlで抽出し、レモン果汁大さじ1~2、しょうが(チューブで2cm程度)、オリゴ糖を大さじ1~2加えてかき混ぜ、水100mlを加えれば完成。冷蔵保存し1日で飲みきるのがおすすめです。ミントの清涼感とレモンの酸味、オリゴ糖のやさしい甘さが絶妙にマッチし、夏の水分補給にもぴったり。
1日分として作ったら、1時間おきに少しずつ飲むのがコツ。冷えが気になる方は、しょうがを多めにしてホットでも楽しめます。

レシピはこちらから!

腸にやさしい生活習慣を

「毎日排便があるから便秘ではない」と思っている方でも、腸内に残っていた老廃物がスムーズに出ることで、体の軽さやお腹のスッキリ感を実感できるでしょう。
また、メントールには殺菌・抗ウイルス作用、鎮静作用もあり、心身をリラックスさせ、ストレス緩和にもつながります。ストレスは腸の働きを低下させる大敵。だからこそ、日々の腸ケアを習慣にしていくことが大切なのです。

飲むだけ腸活、今日からはじめよう

ジンジャーミントティーは、腸を整えるデトックスドリンク。便秘・むくみ・肌トラブルなど、多様な不調の根本である“腸の滞り”を取り除くために、日々のルーティンにぜひ取り入れてみてください。
猛暑やストレスが気になる夏こそ、体の中をスッキリ整える「飲む腸活」を始めましょう。

◇「停滞腸」についてもっと知りたい方へ!
松生式 スーパーペパーミントティーでお腹すっきり

<監修者プロフィール>
松生 恒夫
1955年東京生まれ。医学博士。松生クリニック院長。東京慈恵会医科大学卒業。同大学第三病院内科助手、松島病院大腸肛門病センター診療部長などを経て、2003年、東京都立川市に松生クリニックを開業。6万件以上の大腸内視鏡検査を行ってきた腸疾患治療の第一人者。便秘外来の専門医として地中海式食生活、漢方療法、音楽療法などを取り入れた診療で効果を上げている。著書に『子どもの便秘は今すぐなおせ』(主婦の友社)、『見た目は腸が決める』(光文社)、『「腸の老化」を止める食事術』(青春出版社)、『日本一の長寿県と世界一の長寿村の腸にいい食事」(PHP研究所)など多数。